10月22日 ケバブをたずねて三千里。〜愛と涙とケバブの物語〜 inベトナム
お詫びと訂正
まずはじめに、お詫びと訂正を申し上げます。昨日、散髪へ行くと言っていたのですが、散髪屋が閉まっていたために、今日は行くことができませんでした。
そのため、今日お送りする予定だった「ベトナムの散髪屋でお任せでカットしてみた」は延期します。おそらく明日弟と行けるはずなので、散髪ができたらお送りさせていただきます。
その代わりと言ってはなんですが、今日は「ケバブをたずねて三千里」をお送りさせていただきます。その名の通り、美味しいケバブを求めて旅をする話です。結構長いです。どうぞ、お楽しみください。
ああ、ケバブ食べたい
昨日と変わらず、一日中本を読んでいた僕。
今日は外に出歩こうと思っていたのですが、特に目的もなくブラブラするのは嫌いなので家の中でダラダラしていました。
そんな午後の昼下がり。ふと、ある一つの感情が脳裏をよぎりました。
「ああ、ケバブ食べたい」
そう思ったら、もう美味しいケバブが食べたくてたまらなくなってきました。実は僕、前にタイのバンコクに行った時以来、ケバブが大好物なんですね。
ケバブを食べるという最高かつ明確な目的ができたので、早速家を出発しました。
こうして、僕のケバブを探し求める旅が始まったのです。
目的地はケバブ
もちろん、ケバブが美味しい店を調べて、そこに向かうなんていう野暮な真似はいたしません。そんな苦労せずに食べたケバブは美味しさが半減してしまうからです。
自分の足で歩いて、必死になって探してたどり着いたケバブこそ、至高なのです。
とりあえず、会社の方向には無いことはわかっているし、知っている道に行ってもおもしろくないので、逆方向の未知の世界へ行くことにしました。
それでは、しゅっぱ〜つ!!
しばらく歩いていると早速一つ目の難関が・・・
歩道がなくなりました。
まあ、ベトナムではこんなのはよくあることです。車とバイクに気をつけながら車道を歩きます。
道無き道を歩いたりしていると、ボランティアの人たちがいました。
なにやら、植林活動(?)をしているようです。
環境を無視して、発展のための工事ばかりしているのかと思っていたので、これにはとても驚きました。
ベトナムにも、やはり環境を思い、行動に移している人はいたのですね。ちょっぴり感動。
本当に、ハノイは東京並みかそれ以上に緑がない街なので。
お次に発見した村人は・・・
ハンモックおじさんです!
でも、このハンモック細すぎませんか?今にも落ちそうで怖いです。
本来、ハンモックってゆらゆら揺られながらリラックスして寝るためのもののはずなんですが、このハンモックはもはやバランスを鍛えるための道具ですね。
しかも目の前で車がバンバン通ってるから、うるさいし空気汚いし、リラックスとはほど遠い環境だと思う。
でも、このハンモックおじさんにとってはこれが至福のひとときなんでしょうね!
旅に寄り道はつきもの
旅といえば、やっぱり寄り道するものですよね!
というわけで、なにやら面白そうな本屋さんを見つけたのでさっそく寄り道。
中には文房具や雑貨もたくさん置いてありました。
本もたくさんあったのですが、その中で面白いコーナーを発見!
日本語の教材たちです!結構たくさんあるんですね。
というのも、実はベトナムには日本語を勉強している人がめっちゃ多いからなんですね。
小中学校の第一外国語に日本語が採用されている学校もあるくらいです。
ちなみに、日本に留学している学生も今はベトナム人が一番多いらしいです!普段過ごしていると、あまり感じないけど、日本とベトナムって結構関係が強いんですね。
他には「君の名は。」のベトナム語版があったりしました。さすがです。
思ったより面白くなかったので、次に向かいます。
しばらく歩いていると・・・
落とし穴!!!???
道のど真ん中に、まさかの大きな穴がぽっかり空いていました。それもなんの警告も区切りもありません。本当に、突然穴がありました。
これは危なすぎる。やっぱりベトナムは集中して歩いていないと、危険ですね。
裏路地へ突入
表通りばかり歩いていても面白くないので、裏路地に突入です。
果物や生肉やらが、所狭しと置いてあります。料理も売ってたりするんですが、さすがにここら辺の食べ物は危険そうなので無視です。
ちなみに、皮だけの鶏がまるごと置いていたりします。かなりグロテスクなのでここではあげません。気になる人は調べてみてください。気持ち悪いです。
地元の人しかいないし、怪しい雰囲気の通りです。でも、人通りはあるので別に怖くはないですね。
ここで、ケバブの店を発見!!
しかし、肉がほとんど残ってなくてカピカピで美味しくなさそうだったので無視です。僕は美味しいケバブが食べたいのです。妥協は許されません。
さらに進むと怪しい門が。
ここに来て謎の中国語(昔のベトナム語かもしれない)で書かれた門。奥にはさらに汚くて危なそうな雰囲気が漂っています。
さすがに危なそうだし、入るか迷ったけど、ここは行ってみたい好奇心が勝ちました。
突入。
進めば進むほど人は減り、道は細くなり怪しくなってきます。汚い格好の人しかいないから怖いんですよね、これ。ちょっとスラム街的な場所なのかもしれないですね。
更に怪しいピンクのおばちゃんも登場。
道もどんどん暗くなってきて、いよいよ怖くなって来たので、早歩きします。
(なんか裏道探検みたいになってますけど、もちろんケバブを探してますよ笑)
しばらく歩くと、なんとかこの怪しい道は抜けることはできました。生きててよかった。夜やったら絶対にいけない場所なのは間違い無いですね。
ついに、運命の時が・・・
そろそろ、疲れて来たので真剣にケバブを探しはじめます。もう、はやく見つけて食って家に帰りたい。
でも、しばらく歩いてもなかなか見つかりません。それから30分ほど歩いて疲れ果てていたその時!!
こ、これは!!??
ケバブ!!!!!!
やっと見つけた、ケバブです。しかも、店の横に次にケバブにされるであろう鶏までいます。しかし、僕が食べたいのは美味しいケバブです。在庫がしっかりしてるケバブではありません。
しっかりとお肉は美味しそうかチェックします。
ああ、たまらん。これは間違いなく美味いです。見るからに肉の旨みが伝わって来ますね。
そして、迷うことなくおばちゃんにケバブを注文!!僕とおばちゃんには、もはや言葉は必要ありませんでした。そこにケバブがあって、僕が立っている。それだけで全て伝わったのでしょう。何も言わずに作ってくれました。
これが至高のケバブ
見てください。この、お肉たっぷりのケバブを!!
ちなみにベトナムのケバブは、他国のケバブと違ってパンが結構しっかりしてます。(ベトナムはフランス統治時代の影響でパンが美味しいです)
それでは、いただきます!
「ああ〜美味しい。」
もう、たまらんですね。自分の足で歩いて探し求めた末にたどり着いたケバブは、こんなに美味しいのですね。苦労したぶん、美味しさは格別です。
これは、日本で買っても味わえない味です。もちろん、日本で食べるケバブのほうが使っている材料は良いものなのでしょう。
しかし、そんなこと関係ありません。こんなに努力してケバブを食べたことがあるだろうか?まず、日本だったらケバブを探して冒険に出たりしないでしょう。
そして、ケバブへの愛が溜まって苦しさを超えて最高潮に達した時に食べたことによる、ケバブの愛の力。
そうです。これこそ、ベトナムだからこそ食べることができた至高のケバブなのです。
最後まで、肉がたっぷりでした。
これにて、ケバブを求めた長くて苦しい旅は無事に終わりました。
苦しいとか書いていますが、実は結構楽しかったです。他にも書きたいようなおもしろいことはたくさんありました。しかし、長くなりすぎるので割愛しました。
観光地ではないハノイの街を1人で歩いたのは初めてで、色々な新しい発見がありました。少し危なかったりもしたけど、地元の人たちの生活をさらに垣間見れた気がします。
便利で綺麗な日本にいては経験できないような、本当にすごく楽しいケバブの旅でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
明日こそ散髪に行きます。おやすみなさい!